ファイルを削除するコマンド「rm」コマンドについて説明します。
/** ファイルを削除する **/
rm [オプション] ファイル
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いったん削除するともとに戻せない
rmコマンドは、ファイルを削除するコマンドです。「remove」だから「rm」です。
一度削除したファイルを復旧することは困難なので、使用には細心の注意が必要です。
コマンドは以下の通りです。
rm ファイル
ファイルの指定には「*」などのワイルドカードを使って指定して、複数のファイルを一気に削除することもできます。
例えば、引数に「*.png」と指定して、拡張子が「png」であるファイルをすべて削除するといった使い方ができます。
rm *.png
「任意の一文字」を意味するワイルドカード「?」も使用可能です。
例えば、access01.logからaccess19.logのうちaccess10.logからaccess19.logまでを削除したい場合は以下のようにします。
rm access1?.log
ディレクトリをまるごと削除する場合は「-r」オプションを使う
rmコマンドの主なオプションは以下の通りです。
オプション | 内容 |
---|---|
-i | 削除するかを確認する |
-f | 削除するかの確認をしない |
-r | ディレクトリごと削除する「-R」でも可 |
-l | 削除対象が4つ以上の場合、削除の確認を行う |
-v | 削除したファイルやディレクトリを表示する |
よく使うオプションは「-r」オプションです。
「rmdir」コマンドは空のディレクトリのみを削除するコマンドでしたが、「-r」オプションを使うと、ディレクトリをまるごと削除することができます。
ただし、ディレクトリの中にあるサブディレクトリも一気に削除してしまうので、注意が必要です。
「-i」オプションを使うことで、本当に削除していいか確認した後、削除することも可能です。
rmコマンドを使うときに、削除対象のファイルやディレクトリの書き換えが許可されていない場合には削除してよいかどうかを確認されます。
このとき「-f」オプションを指定すると確認なしに削除できますが、誤って 「-fr ○○○」とすると、確認なしにディレクトリを丸ごと削除されてしまうので注意が必要です。
また、ワイルドカードとのコンボで
rm -rf *.*
とかしてしまうといろいろあとで面倒なことになります。
rmコマンドを使うときはバックアップを取るなどしてリカバリできるようにしておきましょう。
以上でファイルを削除するLinuxコマンドの「rm」コマンドの説明を終わります。
このブログが皆さんのお役に立てれば幸いです。
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